映像の中に、別の映像を小さい小窓で表示する「ピクチャー・イン・ピクチャー」の作り方を解説します。
テレビ業界では「ワイプ」と呼ばれているものですが、非常に簡単に作ることができます。
動画による解説
動画による解説です。文字による解説はこの下にあります。
レイヤー
DaVinci Resolveのタイムラインのビデオトラックは、レイヤー(層)構造になっています。
レイヤーが複数ある場合には、下のレイヤーが映像の奥に表示され、上のレイヤーが映像の手前に表示されることになります。
積み重ねた層を、上から見る感じになります。
映像を重ねる
実際に映像を重ねてみます。
まず、最初のレイヤーに、背景となる映像(自然の映像)を置きます。
その上のレイヤーに、重ねる映像(鳥の映像)を置きます。
重ねた2つの映像の大きさが同じなので、上に重ねた映像だけが見えている状態です。
ここで上のクリップ(鳥の映像)を選択してから、この「変形」ボタンをクリックすると、クリップの形や位置を変更することができるようになります。
タイムラインビューワーに表示された四隅のつまみをドラッグすると、表示サイズを変更することができます。
映像の内側をドラッグすると、表示位置を変更することができます。
このように、小さくして、左上に動かせば、ピクチャー・イン・ピクチャーの完成です。
応用
これを応用しますと、画面の左右で違う映像を表示したりすることができます。
また、画面を4分割したりすることもできるようになります。
レイヤーで映像を重ねるというのは、ブルースクリーンを使って映像を合成する時なども含めまして、複数の映像を一つの画面内に同時に表示する、という時の基本的なテクニックとなりますので、是非マスターしていただければと思います。
今回はピクチャー・イン・ピクチャーを解説しました。
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